乳腺炎になりかけた際の、自宅での対応法

噂には聞いていた「乳腺炎」。
anzuccoの助産師訪問をご利用されるお客様にも、乳腺炎になってしまったのでおっぱいマッサージをお願いします!というご要望がとても多いです。

私はこれまで、母乳に関して、ほとんどトラブルなく過ごしてきたので、もうなることもないのかなぁ、と高を括っておりました。
それが、突然、「なんかちょっと胸はってるな」→「痛いな」→「すごく痛いな」→「寒気きたな」→「・・・・」→ 震えるほどの悪寒 → 一気に高熱、
と、あれよあれよと乳腺炎の症状に。

ただ、症状が出たのが夜中だったため、病院にも行けず。
anzuccoの助産師にすぐ連絡して、指示を仰ぎました。

結果的に、熱などの症状は夜中で収まり、翌日の午前中に産院へ連絡してケアを受け、3日目にはほぼ治りました。
本当によかった。。。。

ということで、乳腺炎の疑いが出た場合は、すぐにかかりつけの産院や助産師さんに診てもらうのが一番ですが、私のように夜に症状が出た場合、正しい対処をとることで、症状の悪化を防ぐことができると思うので、シェアします!

 

乳腺炎の症状

あくまで、私の場合ですが、下記のような症状でした。
・17時ごろ:胸に違和感を覚える。
・18時ごろ:娘を抱っこしたりして胸に何かあたるだけで痛くなる。あきらかに胸が張ってくる。
・19時ごろ:寒気が始まり、徐々に震えるほどの悪寒に。
・21時ごろ:一気に発熱、夜中にかけて高熱で汗だくになるほど。

私の場合、左胸の外側に炎症があったようで、触っても固く、見た目も赤くなっていました。
始めに違和感を覚えてから高熱が出るまでたったの数時間。
あまりの症状の悪化に驚きました。

恐るべし、乳腺炎。

 

自宅での対処法

夜中で、産院へ行くことができなかったので、助産師に相談。
家での対処法として指示された事をご紹介します。

■ 「飲み取り」が一番
結局、乳腺炎の一番の解決方法は、赤ちゃんにしっかり飲んでもらうこと。
翌日、産院で母乳ケアを受けた後も、しこりはまだ若干残っていましたが、「しっかり飲んでもらってください」とのことでした。

■ しこりのある方が赤ちゃんの顎になるようなポジションで授乳する
いつも同じポジションで授乳していると、やはり吸い残しが出てしまうようで、なるべく違うポジションで授乳したほうがいいのですが、しこりができた場合は、しこりがあるほうに赤ちゃんの顎が来るようなポジションで飲ませると、よりしこりが軽くなりやすいようです。
私は外側にしこりがでいてしまいましたが、確かに最近はいつも横抱きで授乳していたました。
ということで、急遽、フットボール抱きで授乳。

■ しこりのあるあたりを、痛くない程度に圧迫授乳
絞るほど強く圧迫する必要はありません。
授乳中に、重たい部分を軽く押す程度で、よりそちらの乳腺から飲んでもらえるようになります。

■ 葛根湯一気飲み&ロキソニン重ね
すでに震えるほどの悪寒が来ていたので、高熱が来る、との予想から、葛根湯を3包、そして、ロキソニンを1錠とりました。

■ 循環を良くしない
寒気がすごかったので、お風呂に入りたいくらいだったのですが、循環が良くなると乳汁分泌も促進されてしまうのでNG。
肩回しなど、身体を動かすのも、同様の理由でNGです。
また、間違った方法でおっぱいマッサージをしてしまっても、かえって炎症がひどくなってしまったり、乳腺を痛めてしまう場合があるので、そちらは助産師さんに任せるのが吉。

■ 水分を取りすぎない
特に、寒気がすごかったので、せめてお白湯で暖を取ろうと思いましたが、これまたNG。
母乳生成には水分が不可欠。乳腺炎の場合はその逆で、胸の張りをなるべく助長しないためにも、水分は最小限に、とのことでした。

■ しこりのある部分に熱があるようだったら冷やす
ただし、「冷やして気持ちがいい場合に」とのこと。
私は、これを言われた際、悪寒に襲われていたので、とても冷やす気にならず。
実際冷やしても気持ちが良くなかったので、その時は冷やしませんでした。
ただ、翌日の夕方、また少し張って痛みが出始めた際、パックで冷やすととても気持ちが良く、痛みも和らぎました。
「こういうことか!」と納得。
ちなみに、私はクールダウンには↓を使いました。
http://www.bebeconfort.com/baby-feeding-care/compresses.aspx
ちょうど胸の形にフィットするような、冷却ジェルパッドです。
これでなくても、保冷剤をタオルなど包んで代用してもOK。
ただし、軽く冷やす程度に、とのことでした。
キャベツパックも、ゆっくり熱を逃してくれるのでいいようです。

■ 寝れるようであれば寝る
乳腺炎の原因には様々ありますが、疲労も大きな理由のひとつ。
助産師には、「まずしっかり休むこと」と強く言われました(苦笑)

 

翌日に産院でおっぱいマッサージ

運よく、(もちろん助産師の適切な指示のお陰で)、翌日には胸の痛みや張りはあるものの、熱はひいていたので、朝一番で産院へ。
助産師さんが母乳マッサージをして、つまっている部分を軽くしてくれました。
その際、よく見ていると、固くなっている方の乳腺からは黄色っぽい濃い母乳が。
つまっていたんだなぁ、とわかりやすすぎてびっくりしました。

ご参考までに、母乳ケアは産院で5,000~7,000円/30分(休日は+1,000~2,000円程度)、初診の場合は病院では初診料として+5,000円、が相場の様です。
(なるべく早くケアしてもらえる場所を探すために、都内の病院に数件電話して確認しました)。
もちろん、産院によっては、時間ではなく、一回あたりの料金で設定されているところもあるので、まちまちですが、ざっくりとした相場です。

ただ、私の場合、産院でのマッサージが短く、しこりが残った状態で「あとはお子さんによく飲んでもらってください」と帰されてしまい、不完全燃焼。
ということで、2日後に、anzuccoの助産師に自宅へ来てもらい、みっちり1時間マッサージを受けて、しこりを取り除いてもらって、ようやくすっきり。
助産師訪問事業をやっていて良かったと、心底思った瞬間でした(笑)

 

熱がある場合は病院へ行くのがベスト

助産師訪問を受けた際、いろいろと話を聞きましたが、乳腺炎で熱がある場合は、まずは病院へ。
乳腺炎には、急性うっ滞性乳腺炎と細菌性乳腺炎とがあり、どちらかによって処置が異なってきたり、場合によっては抗生物質の処方が必要だからだそうです。
また、おっぱいマッサージも、高熱が出ていたり、炎症がある場合はできないこともあるとのこと。

ちなみに、病院へ行かれる際は、私のようにロキソニンなどをとっていた場合は、何時にとったのか、などの情報も必要です。
来院時の熱が、解熱剤の影響が残っているのか否かを判断するためです。

 

以上、私の乳腺炎なりかけ体験談でした。
これは、あくまで、私の症状を助産師に説明し得た指示である点はご承知ください。

寒くなると乳腺炎にもなりやすくなるようなので、皆さんお気を付けください!

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