産後の授乳は誰でもすんなり始められるわけじゃない!

本日の産褥助産師ケアは、愛育病院で2月末にご出産されたお客様♡
ご出産前から、母乳育児への強い希望と不安をお持ちで、ご退院直後から、週2回の助産師訪問を受けていらっしゃいます。

始めからしっかりと母乳が出てくれるお母さんもいれば、なかなか量が出なかったり、赤ちゃんのくわえかたがうまくいかなかったりと、一筋縄でいかないことも多いのが、母乳育児の難しい所。
今日のお客様はもともと母乳分泌が少な目だったのに加え、頻回に赤ちゃんにしゃぶってもらっていた(これは正しい対処です)結果、乳首の痛みが強く、授乳がかなり苦痛になってしまっていらっしゃいました。

 

まずはなんといっても、神の手おっぱいマッサージ

ご退院後、助産師がまず行ったのは、おっぱいマッサージ。
今回anzuccoからお伺いしているのは、ベテランおっぱいケアの達人♪ 私も安心して任せています!

特に初産婦さんは、乳腺がまだしっかりと開通していないために詰まりやすいのも、母乳分泌が少ない理由の一つ。
これも、しっかりと定期的にマッサージを受けて詰まりを取り除いていけば、問題になりません。
一方で、そのままにしておくと、乳汁うっ滞といって、乳腺炎の原因になってしまうことも。結果的に乳腺炎の激痛で病院へ駆け込み、お母さんも痛い、授乳もお休み、となってしまいますので、我慢は禁物。

実際に今日のお客様も、最初の2週間は乳汁うっ滞がかなりひどく、痛みも強かったとのこと。でも、母乳育児への強い気持ちで何とか乗り越えられています!

そして、3週間目にしてようやく、乳腺も開通!! 母乳マッサージを続けた成果がでてきました!
母乳分泌も圧倒的に良くなってきた、と助産師から報告があり、私も一安心。

嬉しい♡

 

赤ちゃんのくわえ方だって大切

授乳は、お母さんと赤ちゃんの共同作業。
でも、どちらも初めての経験。最初からうまくいく方が少ないです。
お母さんがどんなに頑張っても、赤ちゃんのくわえ方が上手でないと、乳首を痛めてしまったり、そもそも吸綴刺激が弱かったりしてしまいます。

助産師が、お母さんの乳首の形状/大きさと、赤ちゃんのくわえ方をしっかりチェック。
今回の赤ちゃんはくわえ方が浅く、乳首先端ばかりを吸ってしまっていたようで、お母さんも痛い!

ということで、赤ちゃんに深くくわえさせるようにするのはもちろん、授乳の際の抱き方を変更しました。
今回はフットボール抱き!
あまりなじみが無かったり、腕力が無くて不安、というお母さんが多いですが、クッションなどを使えば実は簡単。

今回は、フットボール抱きにすることで、赤ちゃんとおっぱいの角度が絶妙にマッチ!くわえ方も自然と深くなり、お母さんから、今まで授乳枕の上で試行錯誤してたのはなんだったんだ!とご連絡を頂きました(笑)

こういうのって、やっぱり沢山の授乳を見てきているプロの助産師さんだからこそできるアドバイスなんだろうなぁ。。。としみじみ。

まだまだ長い子育ての初めの一歩。それでも、ご希望だった母乳育児のスタートをお手伝いできて、嬉しい限りです♡
助産師訪問事業を始めて良かったと思える瞬間♪

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